アパレル(apparel)は、英語で「衣服」や「衣料品」を意味する言葉です。日本では主に、衣類の企画、製造、流通、販売を行う産業全体、またはそこで働く人々を指すことが多いです。
アパレル業界の仕事
アパレル業界は多岐にわたる職種で構成されています。大きく分けると、以下の4つのカテゴリーに分類できます。
- つくる(企画・製造)
- デザイナー: トレンドやコンセプトに基づき、服のデザインを考案します。
- パタンナー: デザイナーの描いたデザイン画を基に、実際に服を作るための型紙(パターン)を作成します。
- 生産管理: 服の製造工程や品質、コスト、納品スケジュールなどを管理します。
- MD(マーチャンダイザー): 市場の動向を分析し、どのような商品を、いつ、どれだけ販売するかといった事業計画を立てます。
- 広める(広報・マーケティング)
- プレス・PR: ブランドの広報活動を担当し、雑誌やSNSなどを通じて情報を発信します。
- VMD(ビジュアルマーチャンダイザー): 店内のディスプレイや内装をコーディネートし、ブランドの世界観を表現します。
- ECサイト運営: オンラインストアの運営、商品ページの作成、売上分析などを行います。
- 売る(販売)
- 販売員・ショップスタッフ: 店頭で顧客への接客やコーディネート提案を行います。
- 店長: 店舗の運営全般を管理し、スタッフの育成や売上目標の達成を目指します。
- バイヤー: 国内外の展示会などで、ブランドや店舗で販売する商品を買い付けます。
- その他
- 営業: 百貨店やセレクトショップなどに自社ブランドを売り込みます。
- 事務: バックオフィス業務全般をサポートします。
アパレル業界の現状と課題
アパレル業界は、近年大きな変化と課題に直面しています。
- デジタル化の加速: ECサイトやSNSの普及により、消費者の購買行動が多様化しています。オンラインとオフラインを融合させる「OMO(Online Merges with Offline)」などの新しいマーケティング手法が重要になっています。
- サステナビリティへの意識向上: 大量生産・大量消費による環境負荷が問題視される中、消費者や企業の間でサステナブルな素材の使用やリサイクル、古着の活用などが求められています。
- 低価格競争と在庫問題: ファストファッションの台頭により低価格競争が激化し、企業の利益率が低下する傾向にあります。また、トレンドの変化が速いため、売れ残った商品の大量廃棄も大きな課題となっています。
- 消費者ニーズの二極化: 安価なファストファッションを求める層がいる一方で、長く着用できる質の良い服や、個性的なデザインを求める層も増え、ニーズが多様化しています。
これらの課題に対応するため、アパレル業界はDX(デジタルトランスフォーメーション)やSDGsへの取り組みを強化し、持続可能なビジネスモデルへの転換を図っています。